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オソとガバと朝貴神社

Publish :
2025.08.18

事務パートタイマーの玉置です

串本町の観光ガイドブックであまり紹介されていないところを尋ねるのが私の楽しみ

表題の朝貴神社もとても景色のきれいなところなので

ぜひお立ち寄りいただきたい場所の一つです

国道42号線

潮岬東入口の信号を紀伊大島に向かって曲がると

『出雲』という地名が出てきます

出雲魚港近くにその神社はあります

そこに、『オソのガバ』と呼ばれる小さな洞窟があり、

昔ここにオソ(カワウソのこと)が棲んでいて、海で泳ぐ子供の尻を取りにくる

と恐れられていましたが、

近くの朝貴(あさぎ)神社の神様が

オソを懲らしめ、追い払ったので、

以後子供達は溺れることがなくなり、安心して泳げるようになった、という民話が伝わっています

明治時代には、まだ河川や海岸に普通に見られたオソ(ニホンカワウソ)も、

魚を餌とするために漁師から嫌われ、

また毛皮を穫るために乱獲され、絶滅してしまい今は見られないそうです

朝貴神社には宮司さんは常駐されていませんが、社殿の前には、南方に棲息する巨大な

シャコガイの貝殻が水盤として置かれています

新年には、この中にお札(お守り)が入っていて、

お賽銭でいただけるようになっています

神社の先の海岸では、ハマユウや

ハマゴウが咲き乱れる美しい風景が楽しめます

潮岬半島は本州最南端の地

東からも西からも海風が吹くため、夏は近隣市町よりも気温が低く、

冬は温暖なところです

普段は静かな漁港の出雲漁港(朝貴神社周辺)も、休日は京阪神からのキャンパーが多く、家族連れが神社裏の海でシュノーケリングや磯もの捕りをして楽しまれています

でも、平日は静かな漁港の神社

出雲崎の浜辺からは串本の街並みや紀伊大島へ渡るループ橋が見え、

青い海の向こうの景色を眺めるのは

とても気持ちがいいものです