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【スタッフブログ】 人形供養祭に、祖母の雛人形を納めて

Publish :
2026.05.03

和歌山県東牟婁郡串本町の家族葬式場「家族葬あすか クレリア」 葬祭アテンダントの岩本です。
窓から入る風が心地の良い季節になりましたね、皆様いかがお過ごしでしょうか。

こちらのブログでもお知らせしていましたが、当式場で開催した「人形供養祭」について、
今日は少し私自身の個人的な体験も交えてお話ししたいと思います。

実は今年、私自身も一つの決心をして、供養にお預けしたものがありました。
それは、102歳で天寿を全うした祖母が、私が生まれた時に贈ってくれた七段飾りの雛人形です。
私の祖母は夫を早くに亡くし、女手一つで二人の娘を育て上げました。

贈られた雛人形は、幼い頃は毎年飾り、結婚してからも実家から持ってきて、
私の娘たちとも飾ってお祝いをしてきました。
ですが、娘たちが大きくなった今では、もう長い間、屋根裏に仕舞ったままになっていました。
供養祭当日、一体一体を祭壇に並べながら、その人形たちの見慣れた懐かしい顔立ちに、
「初孫だった私に、祖母がどんな思いでこのお雛様を選び、贈ってくれたのか。」
そんなことが次々と思い浮かび、涙がこみ上げてきました。
やはり思い出の詰まったものとのお別れは、胸に迫るものがあります。

今回のイベントでは、ご自宅までお人形の回収にも伺いました。
「終活の一環だ」と仰るお客様から、「ずっと手放せずにきたけれど、
他のお人形と一緒に供養してもらえるなら、この子も寂しくないわね」と、
玄関先でお聴きするお話には、寂しさと同時に晴れやかな優しさが満ちていました。

あれから1か月以上が経った今、不思議なことに、
雛人形が手元にあった時よりも、祖母のことを思い出す時間が増えました。
手放すことは、忘れることではなく、もう一度向き合うことなのかもしれません。
そして供養とは、残された私たちの心を優しく整えてくれる時間なのだと改めて感じた春でした。

「クレリア」がお別れの場を作るだけでなく、
皆様がご自分のペースで次の一歩を踏み出すお手伝いができたなら幸いです。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。